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梅は芳し 桜は遠し
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作詞 RiK |
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気まぐれな暖かさ見せる冬の香りは
どこか春と似通った懐かしさがありました
急ぎ足の都会は季節に振り向きもせずに
空の青さの変わり映えにすら気づかないのでした
裏道に入れば 芳しき梅の香り
「もう春だね」と君がつぶやき 手袋をはずし手を握った
梅は芳し 桜は遠し
まだ冷たい頬を感じ
風に身を委ね そっとまぶた閉じた
春の足音聞こえる
街はざわつき 木々は色めき
君の温もりをを感じ
桜が咲く頃は 二人もう少し
近づける予感がする
遠き日の郷愁を蘇らす春の色は
どこか冬と似通った切なさがありました
公園の緑は まだ鮮やかならぬようで
「まだ冬だね」と君がつぶやき 長いマフラー二人で使った
梅は芳し 桜は遠し
まだ幼い恋だと知り
時を気にしすぎて 焦燥に揺らいだ
立ち止まることを忘れて
新芽は息吹き 夢は遥かに
遠回りの道を進み
桜が咲く頃は 二人もう少し
分かり合える予感がする
梅は芳し 桜は遠し
やがて冬は春になりし
まだ蕾の花が きっとほころぶだろう
二人はそれを見届け
梅は芳し 桜は麗し
いつかは枯れぬものと知り
桜が咲く頃は 二人もう少し
近づける予感がする
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