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冬の蛍
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作詞 楓華 |
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久しぶりに君と再会した日
“蛍が見たいの”
君がポツリと呟いた
まだ2月だっていうのに 外は雪が舞っているいるっていうのに
君は真剣な目をしていた
“二人で蛍を見に行こうな”
そんな約束をしたのは何年前のことだろう
あの夏の日 僕も君と蛍を見に行きたかった
あの夏 僕が転校しなければ 蛍を見に行けたんだ
“二人で行けば きっと蛍を見れるよ”
なんてあの日と変わらない笑顔で君が言うから 僕もそんな気がした
僕は 君の手をしっかりと握り締めて あの池へ向かった
あの夏の日に 君と行くはずだった 蛍のいる池へ…
池は凍りついていて 蛍なんていなかった
君は泣きそうな顔で池を見つめていたね
“もう 帰ろう”
君にそう言いかけたとき 奇跡が起きたんだ
目の前に 蛍が一匹飛んできた
暖かい蛍の光が 君と僕を包み込んだ
“これで あの日の約束が果たせたね”
君は顔をぐしゃぐしゃにして 泣いて喜んだ
本当は 知っていたんだ
あれは蛍の光ではないことを
本当は分かっていたんだ
あの再会は偶然ではないってことを
あの光は 綿虫 雪蛍
あの再会は 君が僕を探し出してくれたんだ
ありがとう
今度は 二人で
本当の蛍を見に行こう
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