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リンゴ売り
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作詞 たきゃ |
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真夜中に林檎売り少女 名も無きリンゴ売り
理由はともかく君のリンゴは美味しいね
石畳の道をなぞる北風 震えるリンゴ売り
そんな君の手に茶色いブランケットをどうぞ
「なんでそんなに優しくするの?」
そんな風に聞くから 素直に答えるよ
「君の作るリンゴが美味しいからだよ」
「そっか」って笑う君の顔も素敵だね
街頭すら無い道の端 名も無きリンゴ売り
だけどこんな暗かったら何かわからないよ
石畳の道を行く人々に どうして売らないの?
そんな君の手に明るい昼の日差しをどうぞ
「なんでそんな事を言うの?」
そんな風に聞くから 素直に答えたよ
「君の作るリンゴが美味しいからだよ」
「そっか」っていつも通り言わなかったね
ある日君を真昼の街で見かけたよ
足元に転がった何か それは黒い塊
気味悪がった人々が
どんどん君から去っていく
泣いてる君 抱えた黒い塊
でもよく見てみるとそれはリンゴだった
人は綺麗で形の良いリンゴを求めているんだ
味なんかはそれを見て誤魔化すように
「あなたももう嫌いになったでしょ?」
君は大粒の涙を溢した 心が拒絶したの
そして僕の前から去ったね
僕は君のリンゴが好きだよ
夜中に出会ったからじゃないよ
って素直に言えなかったあの時の僕を
どうか憎んでくれ
君が夜にリンゴを売る理由
それは皆に平等に見てもらいたかっただけなんだね
中身のあんなに詰まったリンゴを人は何で
こんなにも拒絶したんだろう
馬鹿だったね僕も人も
いつか君が明るい日差しの中笑顔で
そのリンゴを売れる日を
僕がきっと作るから そんな歌を作るから
だから…
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