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星になった狼
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作詞 たきゃ |
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蒼い満月の下 銀色の毛を揺らしながら
遠くへ吼えた
潤んだ瞳の奥 赤い眼に映るのは一つ
君の姿だけ 何処に行ったの?疑問ばかり
息が白く染まってく
季節はまた君を運ぶんだ
独りで平気なつもりで
無くす事に慣れていたのに
姿が見えない ただそれだけなのに
寂しくなって
今日も独りで吼えた
君はどこで今何を
叫んでも 鳥すら鳴かなくて
また明るくなってきた
崖に生えたその花 白くて小さな名無し花
どうすりゃ採れる
足場の無い崖の上 ゆっくり歩いていく
崩れる足場に慌てて 足が空を裂いて堕ちた
離れてくその花に
最後まで脚伸ばした
そんな俺に今はもう
「ありがとう」なんて無いが
伸ばしても届かない 小さな花
何故か君にあげたくて
眼から溢れ出す何か
熱くて眼を閉じたんだ
願っても 悔やんだって
君が戻る理由既に失われてた
傷ついた身体寄せる 居場所求め探した
暗闇の上に光る月に
吼えた かすれた声で
意識はあるのに月が 段々夜空に溶ける
流れる熱い何かが 頬を伝う
片目が傷ついていた もう開く事はないだろう
君が戻らない事を 神様が身体で教えてくれた
名も無い花の欠片が
蒼く光り降り注いだ
もう歩く事も出来ないよ
探す事も出来ない
だけども震える声 少しずつ出して
想いを叫ぼう
今更遅いけれども
「君よ幸せになって」
もうすぐ夜空の 星になって
君をいつでも守るから
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