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空中
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作詞 遠野カナタ |
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半身浴が流行ってるらしい
でも私はたくさんお湯を張ったお風呂が好きだ
コップにどのくらい注ぐか
私はギリギリまで注ぐ方だ
湿ったところと乾燥したところ
どっちかって言ったら湿ったところがいい
暑いのと寒いのどっちがいいって言ったら
まだ暑い方がいい
だって
少ないお湯やジュース 乾いた空気 低い気温
そんなのに囲まれてるのは寂しいじゃないか
心が磨り減って乾いてる分 そのくらい満ち足りたい気がするんだ
満ち足りてなきゃ、ダメな気がするんだ
心はなんだか焦ってるようで 追い立てられてるようで
人で溢れる街中に居るみたい すっごく狭くて窮屈なんだ
全部投げ出せたら楽だろうなぁって、たまに思うみたいに
心の中、全部空っぽだったら 軽くていいかなぁ
(真っ白な手帳は寂しいね)
(カラダが重くてもどかしいね)
全部投げ出したら寂しいなぁって 後で気付くように
心の中、全部空っぽだったら 吹きつける風が冷たすぎる
心が満ち足りてしまったら 完全な円形になるかしら
そしたら痛さを忘れてしまいそう 分からなくなりそう
それだけは 寂しすぎるね
結局何がいいか分からなくて
磨り減った部分に吹く風は冷たくて
今準備してるお風呂もお湯は少し多めにしてある
全部空中に浮いたままで
もうすぐ日付が変わる
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