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黒猫
作詞 楼蓮屋
風の強い冬の夜、
猫は来た。
帰り道のあたしの前に、
小さい猫。

あたしが歩くとついて来る。
あたしが止まると追い越して、
行かないの?ってふり返る。
かじかむ手で撫でてやれば、
気持ちよさげに「みゃあ」と鳴く。

可愛いやつめ。
でもそう簡単に
飼ってやることは
出来そうに無い。

そうして歩いてる内にも
あたしの少し後ろから
猫はトコトコついて来る。
あたしの後ろを車が通る。

あれ?と後ろに目をやれば、
道路に転げる黒い塊。
懸命に動く前足。
あたしは動けなかった。

もし動けても助けられなかった。
だんだん弱くなっていく、
小さく真剣な足掻き(あがき)。
生きようとする、最後の足掻き。
そして、止まった。

あたしは助けることが
出来なかった。
あたしは泣くことしか
出来なかった。

あたしは自分の無力さと、
命の重さってやつを、
少し悲しい方法で、
あんなちっちゃいやつに
教えてもらった。

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 黒猫
公開日 2007/03/01
ジャンル その他
カテゴリ
コメント 私の実体験です。
嘘だろっていうような光景でした。
楼蓮屋さんの情報













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