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紙の月
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作詞 yoshi@sss |
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誰も知らない慎と潜む隠れ家
やさしい夜へ時が手招きをしてくれる
久しぶりにドアを叩く旅人
客人なんていつ以来の訪れだろう
駆けては逃げてゆく月の麓に行くんだと
うれしそうに語る瞳は夜空を捉えた
あれは大きくて眩しすぎると嘆いたイエスタデイ
強くありたいと拳を握るだけ
紙を切り取って壁にさげた偽り僕の月
消えやしないけど輝きもない
夜は嫌い何も見えない視界
家の外は獣が牙を剥いている
臆病じゃない可能性の話だ
無邪気だった少年時代とは変わった
旅人はドアを開けて道へと踏み出す
「さようなら」頭の中の記憶に重なる
紙の月を眺めながら嘆いたイエスタデイ
形を変えずに僕でも触れられる
月追い人は果たして辿りけるかな
そういやこの頃夢を見てないや
あれは大きくて眩しすぎると嘆いたイエスタデイ
強くありたいと拳を握るだけ
紙を切り取って壁にさげた偽り僕の月
消えやしないけど輝きはない
木々を揺らす風に紙の月は吹かれて
音のない啓示を告げているのか
闇を切り取って白く浮かぶ月に見下ろされ
僕は一歩だけ未知へ踏み出した
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