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さくら
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作詞 川上春来 |
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今年もさくらが咲きました
貴方の心に咲きました?
私の心は暗闇で
一輪だけども咲きました
花びらひらひら 舞散る夏には
少しだけ美しく 切なくなれるかな
淡い淡い色だけ紡ぎだして
白さを弱さと決めつけずに
引き付けて離さない花の調べは
貴方との懐かしい日に重なりゆく
私の瞳は光らない
人の世の性は移りける
知らぬが仏と目を瞑る
貴方の瞳は光出す
廻り合いは 美しき仮面の姿
紡だ糸はどこまで 絶えずに続くかな
空の青い糸だけ一人歩き
美しきものを愛でてくくってゆく
仄かに薫る風の調べに心
奪われるは青い雲の夜、桜
一片ひらりと落ちました
瞳もひらりと後を追い
心はゆらりと揺れました
愛でてはぽつりといいました
花びらひらりと散りました
後から後から波のよに
私のさくらは音もなく
しばらく見ぬ間に消えました
白さを弱さと言わぬ人
青さを強さと言わぬ人
さくらは今年も咲きました
私が愛でて止まないもの
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