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幻愛子
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作詞 時の放狼者 |
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桜吹雪に視る
まやかし愛子(あやし)
変わらぬ笑顔を私に向ける
甦る記憶に
途切れた哀歌
驚愕と喜悦に目をみはる
明日はあの子が消えた日
鉄の塊に襲われ
その瞬間が目に焼きついて
それからの日々はもう
何もしたくない憂鬱だけで
やっと春の陽に立ち上がれて
花びらの雨の中
幻影と知りながらも
抱きしめたいという衝動に駆られ
吹雪いて消えてゆく
まやかし愛子
つかの間の倖せに欺いて
残された記憶
止めどない哀歌
哀感だけが満たされて
見守る桜は餞(はなむけ)の香りを
終わらぬ悪夢を幻想に変えて
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