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Leaf
作詞 嘆きのピエロ
闇と朝日の巡る世界で
大きな森の中の
小さな木の葉
飽きず月を見上げていた

光と影の真ん中で
想うのはいつも
焦がれるのはいつも
闇にたゆたう月ばかり

けれど木の葉は知っていた
自分は闇のように
己を汚してまで
月を輝かせることは出来ない

やはり木の葉は知っていた
自分は太陽のように
温かいヒカリを
身に纏うことさえも出来ない

知っていたのだ
月が太陽を想っていることなど
全て知っていてもなお
木の葉は月を想い続けた

やがて時は過ぎ
木の葉は色づいた
赤く 朱く 紅く

月と正反対になった闇のように
月に気付いてもらいたかったから
自分はここにいるのだと
月に知ってほしかったから

木の葉はいつか枯れ葉になった
それでも近づいてくる死よりも
月がもう見られなくなるということが
途轍もなく怖かったから

今日の三日月が最後かもしれない
星が雲に隠された夜が
月のない闇夜が
最期かもしれない


月を見るたび

枯れ葉は泣いた


誰も知らない森の奥
足跡のない銀世界
白い衣を着た大木に
葉は残っていなかった

夕暮れの染めるオレンジと共に
落ち葉として散っていった
白い雪のそのまた奥に
月への想いを微かに残して


月の傍に 小さな星屑
銀のヒカリで見えないけれど
それは確かに そこに在った
月と共にヒカリを注いで

往った過去に

想いをはせて


輝いて 祈りを 願いを

どうかずっと

月の傍に―

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル Leaf
公開日 2007/08/23
ジャンル 詩(ポエム)
カテゴリ その他
コメント 切ない恋心を、木の葉と月に喩えてみました。
感想いただけると嬉しいです。
嘆きのピエロさんの情報













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