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鳥篭の中の世界
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作詞 氷奈 |
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鳥篭の中に人は愛憎を飼っていて、
逃げないようにと頑丈な鍵をつけた
鳥篭の中の鳥は愛憎を知っていて、
逃がしてほしくて脆い鍵を壊した
精神(ココロ)が悲鳴をあげて
自由な世界へと羽ばたこうと決めた鳥は
誰かを愛し、誰かを憎みながら
今日もまた、自由な大空に夢を見る
愛憎を知らない彼女は鳥篭を壊した
愛憎を知っている彼は鳥篭を作った
そして次第に鍵をつけ、鍵を壊し
幾度の世界を葬って、幾度の世界を創った
鳥篭の中の彼女は、自由な彼等を憎んだ
鳥篭の中の彼女は、自分を愛してくれる彼を愛した
鳥篭の中で愛憎は巡り巡って、花を咲かす
幾度目かの鳥篭の世界は
愛憎を増幅し、鍵を壊した
人々は鍵をつけようとした
感情(ココロ)が外に出るのを怯えた
感情(ココロ)こそが、この世の凶器
感情(ココロ)こそが、この世の祝福
誰かに愛を伝えることができる喜び
誰かを憎むことができる悲しみ
憎悪と愛情が巡り巡って、人は咲き
憎悪と愛情が巡り巡るからこそ、人は散る
笑って、泣いて、愛して、憎んで、
人々は人の痛みを知る
鳥篭の中に人は愛憎を飼っていた
愛だけを取ろうと必死になるが
必ず憎がついてくる
鳥篭の中の鳥は愛憎を知っていた
愛と憎があるからこそ
鳥は自由な空を羽ばたけた
鍵を壊して、さあ前を向いて
愛憎の世界を巡りながら
一度きりの人生を歩んでいこう
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