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石
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作詞 松井素人 |
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その握った拳の中に 弱く脆い石があるだろう
投げつけても誰も痛くない 売りつけても金にはならない
この道を歩けば幾つも 真っ白・真っ黒・涙色の
もう転がってもいない石が 触らないでくれと生きている
いつか蹴飛ばしてぶち当てた
何たらの大人が鏡に映る
磨いた先を誰もが知っている
無謀な夢などないと知っている
諦めた涙じゃ輝かない
薄く滑り落ちてシミになるだけ
まだ握った拳の中に 弱く脆い石があるだろう
その手は強く震えるのかい それを臆病と呼ぶのかい
立ち向かうことと向かい合う
手が痛むのは強くなれる合図
手を広げたら何も変われてない
それでも心はもう研がれている
歩き出して途方にくれるときに
落す石を必ず拾っていけ
転がっていって 拾った場所は
堪えられずに出した 涙の河の先
タンポポが空に飛んでいく
見上げて再び握り締めるよ
磨いた先を誰もが知っている
1カラットもなかなかの輝き
諦めた涙じゃ輝けない
諦めない涙なら輝ける
磨いた先を誰もが信じられる
そして手離せず握り締めている
でもそのままじゃまるで意味がない
ため息のために生まれたというの?
涙のために生まれた訳でもない
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