|
|
|
12月
|
作詞 ice |
|
凍る夜空には 寒々しく三日月がひとりぼっち
私もまたひとりの季節
賑わっていた心が 慎と静まり返る
あるはずの温もりが この手をすり抜ける
貴方は今年も私に意地悪
星を葬って
イルミネーション
無駄な光がわざとらしく恋人たちを悦ばせる
点灯式というビッグ・バンは
月をひとりに
私と貴方を明るみに
そう マフラーでも買ってみようか
首が寒さの鎌に晒されている
いっそ、
隣の貴方さえ 居てくれて宇宙でふたりぼっち
貴方だって同じ想いでしょ
御免なさい 寂しいばかり 手を強く握っても
ここにある存在が 本当なのは知ってる
太陽はふたりを一度に照らさない
風を断ち切って
メリー・クリスマス
虚しい明かりが一晩中輝き続けている
誰のため?見上げる貴方は
影を置き去りに
私の指を置き去りに
美しい夜の「愛してる」なんて
聞きたくはないから
切り裂く鎌のひんやりした感触を
貴方の全部で忘れさせて
星を葬って
イルミネーション
ささやかに祈る 仕打ちを受ける日を遠ざけてと
せめてふたりの過ごす冬は
風も迎えて
私の祈りを預けましょう
愛を葬って
サンタクロース
貴方が好きよ 眠らずについてきてね
温かいだけの人は物足りない
素敵な聖夜を
今晩だけはふたりにも
落としていって
|
|
|