|
|
|
傘
|
作詞 ice |
|
信じてくれなくていい
捜した言葉は有耶無耶になり
掴んだ側から煙になる
これ以上の言葉なんて知らない
抉り出す中身はいつも
鉄と膨らんだ熱の味
だから見ないで、奥深くまでは
期待したところで僕は人間
出来るなら君の枕元に
美しい夢を描きたい
それすら叶わぬ想いなら
いったいどうして生きようか
つめたい素手でも許しておくれ
君の心の影を隠そう
忌まわしい手つきで愛したい
触れたらきっと温かいから
捻り出す考えをかたちに
溢れ出す想いをほんとうに
それすら適わぬ夢想なら
嗚呼、正しいことなど何も無い
いっそ君の毒ならば
薬のひとつもあるだろう
虚しいことには僕の迷い
想わなければ吸って、吐いてで生きるのに
ぽたり落ちた水は傘の上
ぽたり落ちた水は頬を染める
それすら敵わぬ情ならば
苦いこの水を飲み干して、想うだけ
|
|
|