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流桜
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作詞 蘇季 |
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僕の名を呼ぶ・・・君はだれ?
耳を塞ぐ 手を払いのけるほどの
鮮明なる声が
耳の奥で鳴り響く。
空の中 何もなくて
ただ 全てを裂いて 殺(こわ)して廻る
まるで異空間 人はただの通行人
僕は ただ見るだけで 眺めるだけで。
触れる事は許されない。
消え失せるがよろし。下郎共。
僕にこれ以上 近付けば
刺し殺してしまいそうだから
誰かを傷つける勇気もないくせに
どこか遠くで 君を見る
通り過ぎて くれよ。
これ以上僕にかかわるのは 危険だ。
君のいるその世界を 壊す気はないから。
ただ通り過ぎてくれればいい。
関わらないで 関わってこないで
いつかは拒絶する 人の全てを。
君の全てを。
心の痛みなど気付かないで。
見なければ 痛くないから。
死んでゆく 傷跡も
誰かを救えるなら 抉ってもいい。
とにかく僕に気付かないで。
通り過ぎて。 ・・・それでいいんだ。
感情も押し殺してしまえば
なかったことにしてしまえば
傷付けずにすむのだろうか? それならいい
破壊しよう 何もかも
僕の世界はとっくに消滅していった。
さらば、行かん。
名もなき地へ
たとえこの身体が朽ち果てても・・・。
かまわないから。
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