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Wald zum Einschlafen
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作詞 蘇季 |
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色彩を涸らした夜に
切らしたタバコの臭い
纏って街へ繰り出す
積み重ねてきた
ぼくの人生観
敗北の味がして
厭になる、【ハイ】になる
足の行先はわからないまま
繰り返されるのは
遅すぎる警告音
丁寧に突き放すぐらいなら
【おまえはいらないです】
ぐらいを言ってみろよって。
胸ぐら掴んで吐き気のする夜に
溢れだした言葉は短絡で
暗澹とした軽薄さに熨斗をつける
書き連ねた痛みの後に
言い連ねた科白の後に
濃淡を、彩りを奪い去って
俺を追いやる
行儀よさを語る
カタルシス 横目に
Narcissus 君も
同じ光景を見たか?
ダブる余白に
娑伽羅の声で諭されたところで
渇きが癒えなくて
相槌代わりに交わす口吻の後に
互いの傷を抉って
【早すぎる】なんて嗤って魅せて
このまま畢りへ突き墜としてくれ
安直すぎる水槽の中で
あぶれてしまう魚は排水管を征く
紅く咲く花の下へと辿り着くことを知らずに
斬り捨ててきた逸話の中に
虚実の残骸を散りばめて嗤う
嗚呼、何にも成り得ないまま
今日も通りすがる
夜明けの街で すり替わる脳内
データを消去して スリープする肉体
昨日の俺の匂いを素早くに塗り替えて
わざとらしく笑う
ぼくに入れ替わる
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