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小夜曲
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作詞 蘇季 |
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夜に溶ける、思いの渦
音を立てず忍ぶ足音
報恩の言葉述べど
たぶんそんなモノでは足りないのだ。
「ありがとう」が
安っぽく聞こえてきたら
口を噤んで
手の中で孵る日まで
うたうだけ
ゆるしてよ。
「ごめん」の言葉は厭きました
代わりの言葉は見えないので
消えない傷を抱えると
心に決めて夜が更ける
「すき」の意味が
分からなくなるほどには
麻痺しているのです。
「あいしてる」は呪いのよう
柵(しがらみ)で立ち止まる
貴方(きみ)のすべてがほしいと思うのは
わがままということは知ってるから
遠くで貴方(きみ)が幸せと言えるなら
僕は立ち去るほか無いのだろう。
合い言葉は華に散る
透明な嘘に色彩で誤魔化した
濁りきった音は澄んで鋭さを孕み
貴方(きみ)を刺す
雁字搦めと泣いているのなら
ぼくができることは・・・?
貴方(きみ)のすべてがほしいと思うのは
わがままということは知ってるから
遠くで貴方(きみ)が幸せと言えるなら
僕は立ち去るほか無いのだろう。
『愛』言葉は白に混ざり
相容れない二人の
言の葉は宙に舞い
そして
合い言葉は華に散る
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