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月下黙示
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作詞 蘇季 |
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隠れ上手な僕らは
互いを捜し求め続けてる
触れ合うことに怯えながら
巡り会うその日まで
[認識しあえる-わかりあえる-]
その時まで
言葉にならない声で叫ぶよ
アスファルト焦がす雨の
跳ね返る臭い脳裏にこびり付いて
傘を差さず空を見つめる少女が
見た幻影は遠い世界の出来事
降り止まぬ言葉の雨
ひとつひとつ
澱んで・踏まれて・色彩を失っていく
旋律は記憶の片隅で繰り返す
もう戻ることのない世界の音色
「それでもまだ君を捜してるの」
隠れ上手な僕らは
互いを捜し求め続けてる
触れ合うことに怯えながら
巡り会うその日まで
認識しあえる
その時まで
言葉にならない声で叫ぶよ
どこまでもいけるように祈りながら
アルファベット並べ見つけたことば
繰り返し口にして喉元に溶けるまで
約束した場所は住宅街になって
あの頃の面影もないよ
墨を吐き出し続ける配水管
背景をすべて
汚して・濡らして・染め上げていく
鼓動が君を捜せと打ち鳴らし急かす
もう一度君に会いに行くための経路
「これまでも君を捜してきたけど」
まるでかくれんぼみたいに
出会えたらそれこそ運命と云えるね
触れられないもどかしさの中
変わらないモノがあるというのなら
たぶん
ことばにしなくてもいいもの
なのかもしれないね
隠れ上手な僕らは
互いを捜し求め続けてる
触れ合うことに怯えながら
巡り会うその日まで
認識しあえる
その時まで
言葉にならない声で叫ぶよ
ここにいるよって。
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