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泪雨窓露
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作詞 蘇季 |
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目を閉じれば簡単に
眠りに墜ちて
雲の上
ふわふわり、
揺られては眠る
「朝なんてもうこなくていいよ」
子どもの声
小鳥の囀りに
月は仄かに
星とともに瞬く
目が覚めては泣いていた
あの頃の夢はもう遠くにしまった
箱の中
オルゴールと手紙
幼い頃の絵は笑っていた
今の私は笑えないんだ。
どうか笑い方を教えてくれないか。
夜は長く、孤独を包むから
疎外感さえ慣れてしまえば心は
「さみしい」なんて傷に気づけないまま
日々は過ぎていけるのは
まだ君は知らないで。
風に抱かれて眠る夜は
温もりさえ
奪ってしまうから
簡単に誰かを忘れてしまえるほどに
愛することも簡単なのかな
疑わずには いられなくて
怯えてばかりでいる
そんな私をあの日のあなたから見れば
どれほど滑稽に見えるでしょうか
意地っ張りで強がりなあなた
弱虫で泣き虫になったわたし
心を閉ざすのは簡単で
言葉を交わすのは困難で
指先から伝う雫が
波紋を描いて
また夢から覚める。
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