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潔癖症
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作詞 蘇季 |
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目に飛び込む 病〈やまひ〉に飲まれる人々
僕まで冒されそうで 吐き気がするんだ
湯に浸しただけのタオルはすぐに冷めちゃうし
目の奥の痛みは抉るように痛い。
誰ニモ触レラレタクナイノデス
浸食していく拒絶反応
誰デモ好イ訳ジャ無イノデス
食らい尽くせ現実ごと総てを
大体で構わないのならば
これ以上構わないでくれ
ここまで誰も落ちてこないで
ここにあるのは無色だから
消えてしまうその前に
君に色彩があることに気付いてよ。
僕にはそれが妬ましくて仕方がないんだ。
常にそこにあるヒエラルキー
利害関係でしか成り立たない世界
それでもたった一人だけ信じられるから
それだけでも救われている。
すべてを抜きにして関わりあえる人
それだけでも恵まれてるのに
欲深くも好かれたいと思ってしまった
その前に嫌われていたのに
関心など向けられてないのに
近付かないから
これから先は。
踏み行っていいなんて教えてない
なのに土足で踏み入るから
今にも発狂したくなる
人が思うより強くも前向きでもないし
泣き顔なんて簡単に見せたりしない
意固地と頑固が混在する心に
付け入る隙も与えたくない
すべてを敵に回すほど
僕の言動はよくないって知ってるから
できる限りの努力はしていくつもり
君だけには嫌われたくないから
純粋であるほど澱むのも早く
雨にまた流されて今日を往く
正しさもただの幻で
多数決で壊れてしまう
不変であるものは過去だけ
それ以外は変化を続ける
そして僕だけはこの町に取り残されたまま
雨に飲まれ続ける
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