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泣き虫が笑う夜に
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作詞 蘇季 |
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君が嫌う僕なんか
いなくなれと思ってた。
たぶんこれから先も消えることなく
続いていくんだ、続いていくんだ。
蒙昧で、曖昧な、道筋の向こうで
泣きっ面のピエロが笑う
銀色が目、くらます静寂(よる)は
昔の僕だけを映し出して
「眠れ」
一人にしないで。と眠るのは
君の冷たさが身に染みて
怯える素振りも見せないでいたのは
僕の弱さ故。僕の脆さ故。
「どこにもいかないで。」
手を伸ばす声は君に届かなくて
「僕の悩みも聞いてくれ。」
「僕の話も聞いてくれ。」
木魂よ還れ 反響する世界へ
「痛い」と笑うこともなれて
本当の音(ね)も言葉(せりふ)も表情も感情も
壊れてしまった
僕にどうか気づかないで
「そこにいて。」
永遠なんて言葉で誤魔化さないで
本当の僕なんて見せてはないんだ。
心配そうに見せる面(おもて)の裏には
せせら笑いが居座り続ける
耳元でささやいて笑わないで
残虐性が顔出す前に逃げ出して。
静けさが追いつく前に
君からのさよならを待つ僕を
許さなくていいから
時針だけが響く部屋で
爪弾きにされることに慣れてた
これ以上傷つきたくなくて逃げたのは
僕だから
これから先も背負い続けていく
それが業だというのなら。
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