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君の名
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作詞 蘇季 |
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夜の森の中でひらり舞う白い影
「愛しい」
という感情に似たやわらかな気持ちは
風に乗ってやってきてまた目の前を去っていく
月の光に翻る布を纏って
朗らかな笑みで空を見つめる
この森にだけ愛される天使
この一時だけあらわれる麗しの人
君の名前が知りたくて
あの夜が忘れられなくて
触れてしまえば消えてしまいそうな
華奢な姿に
瞳奪われ
立ち止まった
夜は長い
朝の露に消えてしまうまで
霧の彼方に隠れてしまうまで
見惚れていたい。
繋がれていたい。
幼いころから変わらずに
留まりつづける君を
知っているはずなのに思い出せなくて
大切なのに壊れてしまいそうで
見つめるだけで十分だったのに
目が合った途端、歯車が軋みだす。
君は僕を知っていた。
僕を待っていたと泣き出した。
約束を守りに来てくれたと
抱きしめる腕は
今にも壊れてしまいそうで
約束の話を聞けなかった。
漆黒の壁に囲われた世界で
ずっと思い出せずにいた
君の名は.............?
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