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アルバム。
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作詞 蘇季 |
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むすんで、ひらいて。
手のひらの世界をのぞけば
僕らの歩んできた足跡が見えるね
「それじゃ、またね」
「おやすみなさい」
「いつかまた話せる日が来るよね?」
なんて信じてたんだ。
後戻りはできないな
なんて
後退って
昨日に戻れないなって
後ろを振り向けば
君がいたからひとりじゃないって思えていたんだよ
確かな事実だけが光っていた。
明日からは別々の道を
行かなきゃいけないんだろう。けど
それでも これからも愛しいと思えるのは
君以外で見つけられるかな?
笑う声がやさしくて
何とも言えない気持ちが
全てを満たしていった
冷たく突き刺す現実は
いつかは融けて
朝を連れてくるよ。
いつまでも自分勝手な僕は
君の言葉で形成された。
そんな押しづけがましいセリフより
「さらば、愛しきひと。また会う日まで」
なんて、くさいセリフで気取ってみるよ。
後悔ならいくつもあるよ。
それでも、君がいたから僕らは存在できた。
「忘れられるわけがないじゃないか。」
今更な台詞を吐いて
僕は君に出会う前の世界へと
足を踏み入れる
記憶の断崖が、断片が、破片が
心の奥でひかっては消えないから
まだ前を向いて歩けるよ。
「どうなっても、わたしは私なんでしょ?」
涙を笑顔でかき消して
もう開きそうにない目を
閉じた。
最愛なる君へ。
些細な幸せをありがとう。
手紙の最後は
このことばで
封を閉じた。
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