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独占欲
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作詞 蘇季 |
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一度でいいから
僕(こ)の話を最後まで聞いてよ
淀み切った経緯よりも
僕(こ)の心臓に鍵さして
貴方(きみ)一色に染まるなら
望むのは貴方(きみ)の笑みだけでは足りなくて
いっそうのことならば
見えない芯まで喰らい付きたくて
曖昧な台詞で首輪を繋いで
「もうどこにもいかないように」
その唇で囁くんだ
「もうどこにもいかない」って
飼い馴らされた獣より気高いままでいて
褪めた瞳の奥を暗闇で塗りつぶしたい
一度でいいから
貴方(そ)の話を見届けさせてよ
噛みつくような態度よりも
貴方(そ)の瞳で貫いて
僕(これ)以上を必要としないで
見紛うのは本当(ほんもの)の僕(すがた)が見えないからで
いっそうのことならば
見えない芯まで喰らい付いてほしくて
簡素な言動(たいど)で足枷繋いで
「もうどこにもいかせない」
瞳の奥に劫火を燈して
「もう行く当てもない」って
突き放された鳥のように宙を舞って
褪めた瞳の奥の暗闇で染め上げて
お互いがお互いを喰らい尽すまで
偽りの楽園を築き上げるまで
繋がれつづける
「扨、次の犠牲は?」
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