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水面鏡
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作詞 蘇季 |
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息を詰まらせる程の
言葉の海に溺れて
いつかの君は
僕の目の前を横切っていく
「いつまでそこにいるの?」
俺の姿なんて見えちゃいないのに。
君は見下すように
弓矢-音-の雨を
頭上に墜した。
限界と決めつけていた世界を突破して
正しさを押し付ける見知らぬ誰かを
褪めた視界で眺めてる
「俺ってこんなもんだっけ?」
止まぬ鼓動に・止まぬ耳鳴りを重ねて
耳を塞いでしまえば
枯れ果てた大地-心-に
誰が水を与えてくれるというのでしょう
見覚えのあるような容姿に
目もくれないで
一日が過ぎていくことに怯えた青年は
自転車で駆けて
道に迷う天才で
見えないものにまで手をのばそうとした
きっとそれは
天気予報に左右された蜃気楼の所為だって
摩天楼の中で叫んで
人のせいにする愚才でもあった
その青年の最大の特技は
自分自身を含めた人間に
嘘吐き・欺き過ごすことだったりして
救いようのない
愚弄者だったりして
「いったいなにがしたかったんだ」
気付いた時には孤高になりきれなかった
孤独の王者。
アルファルドの輝きには当然劣る
コルヒドラエの音を聴け
旧き友の話を口にしたところで
何も変わらないとため息こぼして
「一瞬だけ」君が揺らいで見えた
揺らいで・・・消えた。
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