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道程
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作詞 蘇季 |
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容赦なく振りかかる雨に気付かないで
一人凍えて道を行く。
遠ざかる懐かしい日々
近付いてくる 終わりを告げる鐘の音
羽ばたくこともできずに
置き去りにされた。
何処に行こうが誰にも告げずに
ふらふらしながら
歩いていれば
人の言う「愛」とか「恋」とか「夢」とか「希望」とか
違いの見えないものに無関係で居られた。
孤独なんて見えなくて
だまになって過ごす人たちに共感できなくて。
それでも、仮面を被って過ごすことは許された。
そして、始まりを告げる悲しみと
絶え間なく訪れる虚無感に
苛まれる日々がつづいてくんだ。
神仏一存の義なんて
任されたところで何もできないし。
弱っては腐るこの身なので
それ以上は近寄らないで。
言葉にできない想いが
心の瓶に入り過ぎて
声すら出なくなる
この身なので。
なんて逃げ出して
仮面の裏で零れる言葉は、どす黒くて。
笑う事も出来ない。
この路はきっと何処にもたどり着けない
メビウスの輪みたいな迷路なんだろう。
いつか、どこか、だれか、「私が。」
断絶させない限りいつまでも続いていく
深くて暗い闇の道。
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