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キリサメ
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作詞 蘇季 |
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突き刺さるような痛みが
毒として身体中を這い廻って
心まで蝕んでいく
世界の中で。
決して結ばれぬ想いもあったりして
理解(わか)ったフリをして
今日がはじまる
巡り巡る季節が
哀しみを連れてやってくる...。
そんな時、僕らは
離れた場所で二人して 笑う。
「どうしようもない日々だったな」
「そうだね。でも、それでも。」
何千回 何億回 繰り返しても
言葉が足りない
冷たく雨は肌を裂く
ひねりつぶした 虫(いのち)の数だけ
視界は黒く染まる...。
「もうこれで何回目さ?」
黙示録を指さし 君(かげ)は笑うだけ。
何も教えてくれやしない
透明になれたら楽になれる気がして
ボロけたポケットからハサミを取り出した
突き刺した瞬間に
心だけ置き去りにして
意識は遠退く
天変地異にぶら下がった
抜け殻だけ 表面化して
不意に笑ってしまうな。
「どうしようもない日々だったな。」
「そうだね。けど、だけれど、」
何日間かけても 蓋をしても
何かが欠けてる
冷たく夢は胸を裂き、
壊れてしまった人形のよに
視界(せかい)は黒に染まる。
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