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涙の行方
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作詞 蘇季 |
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言葉にならない気持ちを抱えて
夜の道を飛び出した
裸足で何処までいけるかと
降り止まぬ雨に打たれて
枯れてしまった花を両手に抱えて
帰る道すがら聴こえた
懐かしいメロディ、波音
君が好きだった歌でさえも
忘れられずに口遊んで
想い出にすり替えようとしても
記憶に留まったまま
飛び立てないままで。
色褪せてく日々に涙を流して
繋いでいた左手はするりと解けて。
何度、忘れようとしても
あの日くれた言葉を思い出して
寄せては反す言葉が
頬に伝う
温もりはもう忘れたはずなのに
ふと君に逢いたくなる時があるんだ
何故かなあ。
雫はこの両手から零れて
何処へと流れていくのだろう
また明日、それじゃぁね。
なんて、また言える日が来るなら
まだここに居るよ。
ひらりと葉が舞うこの公園通り
いつか君と歩いた事、ふと思い出す。
フードに入った銀杏を見て笑う
遠い昔の事。
目を閉じれば君のいた季節が
幻想を魅せるように
僕を誘うんだ。
月明かり辿れば、
色んな事を思い出すよ。
長い夢を見ていたように
時間は過ぎていく
跡形もなく消え去っていった
あたたかきひと
幸せであれ。
雫はこの両手から零れて
何処へと流れていくのだろう
また明日、それじゃぁね。
なんて、また言える日が来たとしても
もう振り返らないで。
それでも忘れないよ。
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