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逆走夢線歌
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作詞 蘇季 |
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不安定な記憶の中 君を手探りで探すよ。
何度でも何度でも
いつか記憶が欠けていったとしても
必死になってでも思い出すだろう・・・
鳴り響く無神経な鐘の音
遠くへと性懲りもなく
鳴らし続ける
頭の中痛みは増した
何処にも行けないまま
留まって
握り締めたはずの右手から
さらさらと
風が舞い散るだけ
振り向いた瞬間に
世界は止まって
逆走を開始(はじ)める
雷の音が
耳の奥に振動して
狂い始める
笑い声は遠く
この両手に伝い始めた調べはただ
虚空を彷徨って
時計の針をただ眺めていた
部屋には虚しく鼓動が刻まれる
いつか僕自身さえも忘れてしまうような
記憶が駆け回って
耳を塞いだ
雨の音が心地よくて
耳を澄ませば
聴こえる音
安らぎに満ちた
その世界は
「とても僕には・・・」
遠ざけてしまうから
壊れてゆく痛みの中
見つけたのは
一つの光で
掴み取ったものはすべて
灰になって飛ばされてく
塞いだ視界から聴こえてたのは
未完成な旋律、不完全な詞
歯車がカラリカラリと廻って
加速を始める。
不安定な記憶の中、君を手探りで探すよ。
何度でも何度でも
いつか記憶が欠けていったとしても
必死になってでも思い出すだろう・・・
この両手の中に在る世界が灰になったとしても。
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