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詩珠無音
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作詞 蘇季 |
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積み上げた果実が
一触れた後に崩れるように
不安定な道を一人で行くのは容易くはなく
冷たい指先
弾く水の音
零れた言葉は今もなお
脳裏に響く
眺め続けた町並みは
徐々に枯れ果ててゆく
瞼重く閉じれば
聞こえる懐かしき歌
何かに守られる生者、
何かに支えられる旅者。
壊れてく 思考の果て
何を見つけたというだろう
探していたのはどれも
簡単に崩壊していく
積み木のような日々
変わる変わる風の色さえ
落ち着くこともできずに
澄みきった色で
漂うだけ
記憶にとどめるのは
難しいこと
想い出にするのは
容易くはないわ
いつかは忘れていくでしょう
誰もみな普遍じゃないから
常を識るためには
不要だと哂う声
響く暗い部屋で
手探りで見つけたのは
小さなメロディ
それから
懐かしき歌。
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