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voice black
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作詞 蘇季 |
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指の隙間から流れ出す
記憶の幻影
動けなくなるまで
消えてくれない
カサブタだらけの部屋
リセットされた今日が繰り返し
終わりを告げて
一時の眠りに就く
巡り狂うほどの目眩が
光と共に
鮮やかに・残酷に
戸惑うばかりの日常ならば
いつかはきっと疲れてしまうから
少しでもいいから
誰かの声が聞きたい
それだけでいい。
これ以上望むものはないと
呟くのは
動けなくなる日を
気付いていたからかもしれない
透明度を上げた視界を
遠くに感じて ふと目を閉ざした
止め処なく降る雨が
僕の代わりに
泣いてくれるだろう?
いつかは消える一瞬の間に
振り返れば何も分からずに
徐々に記憶たちは
枯渇して遠退くのだろうか
それでもいい。
壊れていく
一つずつ削られるような
時間の中
あとどれぐらい
誰かのことを想えるだろうか。
分からなくなるまで叫んだ
言葉にできなくなるまでに。
何を見出せたの?
探しているモノは何一つ
残されてないのに
ふと笑った。
戸惑うばかりの現実ならば
きっといつか忘れてしまうから
今すぐに手を伸ばして
手繰り寄せたのは何?
それだけじゃなくて
ふとしたイメージの間に
繰り返せばいつかはきっと
記憶の中彷徨って
砂の海に沈んでいく気がした
指先からこぼれ出す
想いを
黒く染まる水に
浸して
海に流そう。
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