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GINGER
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作詞 蘇季 |
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拾い上げた物語の上を歩くように
遠くまで
離れてく影を見送った
この手は何も残せないまま
掴み損ねた風の行方を裸足で追いかけた。
何処までも消えない残像繰り返てみてた。
最後の見えない物語ほど
いつかは物悲しくなるのなら
イタミごとすべて取り除いてよ。
照らし合わせた現実から
何を見出せたというのだろう
息の詰まるだけの幻なら
もうそろそろ
「おやすみ。」
足音だけ響いてる部屋に
僕の影はなく
君の声と時計の針が
静かに続いた
この掌に何を書き記せただろう
後悔や閉塞が
蟠るだけの封筒の中
掴みきれないほどの雨に
流されてしまいそうで怖くて
それでも笑ってみるから
その手は離さずにいて。
ふとした瞬間の涙
いつまでも留まり続けた
言葉にできないほどの思いは
どうすれば君へ届くのだろう・・・
錆ついてく躰から
抜け出していく旋律
それすら神の一筆なら
動けそうにないな。
気付いた時に流れる唄を
口ずさんで星空に並べる
凍てつく部屋の隙間から聞こえる
風の音
「やさしく」
何を残せただろうこの世界に
月の満ち欠けを眺めて
僕の声はもう届かない気がして
ふと笑った。
次に進む日々に導かれて
手招かれる先に何もなくとも
灰としてでも残されるぐらいなら
跡形もなく果てよう
積み上げた本の中から
呼びこまれた
触れた科白。
透明なまでに今は遠すぎて
僕の目には映らない
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