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-cahier-
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作詞 蘇季 |
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開いた両手からヒラリ舞い落ちた葉が
目の前からゆっくりと遠ざかって
読みかけのままにしていた手紙を
気付かないフリをしてしまい込んだ
何処までも透明な空の彼方へ行けたなら
キミに伝えられる気がして
冷たく刺さった雨に打たれて
黒く染まり出した
空を仰ぎ見た
爪の後が残る壁に
指先で辿るあの日言えなかった言葉
届かなくとも構わなくて
それでもなお祈る
この想いが溶けるように
書き残された跡
あの日忘れたはずの歌
雨の雫と共に流されるように
掴めそうでつかめない
幻の中で
舞い散る記憶の欠片を眺めていた
今にも消えてしまいそうな
現実の波に
攫われて遠くへ
何処へ向かうのでしょう
心の奥にある迷路
未だ抜け出せないままで。
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