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冷光
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作詞 蘇季 |
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褪めた瞳で見る世界ほど
温かいものはないと
硝子越しに嘲笑った
キミは誰なのだろう?
月明かりさえも眩しく照らす宵月の庭
煌びやかに踊り舞う枯れ葉の後
“消えてゆかないで”
願ったのは罪なのかさえ理解らないまま
次の朝が来るのを茫然と眺めていた
もし夢の中で触れられたのなら
これが現実だと
錯覚してしまう
可笑しいでしょう?
何が正しいのかさえも混沌の海に
何が間違っていたかさえも十字に焼かれる
記憶の片隅で聴こえた声に戸惑うばかりじゃ
其処から抜け出せないでしょう?
“わかってるくせに”
消えてしまうかのように寄せては返す
月の向こうがわへと
駆けて行けたなら・・・
もう戻れないような気がして
立ち止まって振り返れば
帰り路もわからなくなって
其処から動けなくなる
泡沫の森へ潜ったなら
もう引き返せはしない
気付いたなら
抱懐みる幻想なら
あてのない旅路ね
行けるところまで流されるがいい
無明世界に堕とされて
足の向く方へ向かってゆけば
空は遠くて・・・目眩がした・・・
聞こえるのはただ 波の音だけ・・・
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