|
|
|
透明な空
|
作詞 蘇季 |
|
くすんで視える世界の片隅で
ひらひらと舞う蝶が目に留まる
世界はやがて終わりを告げると
優美な笑みを浮かべ
うたっている。
微かに零れる声に
耳を向けながらも
違う夢を
見続けていた。
知らないフリして
駆け出す螺旋階段
目まぐるしいまでに
風景は変わっていく
イタミ?
ひらりこの指先に触れたのは
小さな木漏れ陽
逆様に映し出される視界
何処へ向かえばいいのでしょう?
分からずに
ただただ漂う
目の前に小さな足跡
奇跡は簡単には起こらない
そう言い聞かせて眠った
午後の月明り
静かに
責め立てる棘だらけの
言葉に
深紅(はな)は散る
凍りついた視界の果てに
全ては無力だと
笑わせないで
罪だとか罰だとか
そんな科白 聴き厭きたわ
少しだけ 眠らせて。
軽率に虚言一つ一つ並べないで
全てが嘘に感じられるから
戸惑いばかりで
動けなくなりそうです
小さな瓶の中には
光が舞うだけ
見惚れていたのは
その風景の向こうの
肖像画
目を逸らしたままで・・・
今でも遠く
感じられるから
何事もなかったように
日々よ廻れ
今の内に。
|
|
|