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無着色
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作詞 蘇季 |
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一人きりで歩いてく後ろに
見覚えのない影が
自転車で追い越してく
聴こえてくる問いかけに
俯いて答えた
表には出てこない
感情が心を渦巻くよ
時計を横目に溜息吐く僕に
共に描いてたメロディ
いつかは掻き消されてしまう
記憶の片隅へ
置き去りにしたとしても
感覚は絶えない
痛みがよぎるよ
指先へ伝ってく雫の先に
雷鳴は響く
「キミハダレデショウ?」
突然降り始めた
雨に身を委ねて
ゆっくりと目を閉じる
刹那、コマ送りで変わる
鴉が嗤う先に
人が街を行き交う
人工灯に揺れる
君の面影を見る
どうだっていいんだ
ただ聴きたかった
どうしてだろう
耳鳴りが止まない
早送りした
風景を眺めては
いつかは腐敗してく
奇跡を見ていた
止め処なく流れる
言葉に紛れて
忘れてしまえと
遠くを見つめている
曇天の道をわけもわからず駆け出す
君を置き去りにしてきた時刻が
焼き付いて
剥がれはしない
どうしてでしょうか?
絶え間なく続く
音に
耳を塞いで。
閉ざした扉の鍵を
壊して目を閉じよう・・。
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