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一縷の夢
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作詞 蘇季 |
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息苦しさを増す午後
雑踏にのまれてゆく
目を閉じれば遠くで
聞こえる
鳥の声
去迷うように漂えば
いつか気付く過ちも
誰もまだ気付かないフリをして
動き出す
夢の中蠢いた
残像に呼吸を止めて
逆様に歩き出した
あの空の向こう側へ
掴めそうだ。けど、 掴めないな。
分かっていたよそんなことぐらい
あと少しで陽が暮れるよ
だから少しだけ
嗚呼・・・。
「眠ラセテ。」
頭痛がいつにも増してく
記憶が途切れてく
目を覚ませば近くで
目覚ましが鳴り響く
月灯りの下でまた
逢える日を夢見ていた
ときに笑って見せるから
君は遠くで歌っていて
立ち止まっては振り返った
気付いてしまったときには もう遅く。
少しだけ背伸びして
逆様に映る
世界はどう?
手放さなきゃね
いつかは
そんな気がしてる
すごく怖いけれど
それでもいつかは
分かっていることは
ノートの片隅
書き込んでは消した
風に溶けて消えた
さらさらと流れていく
時間は壊れて
強がりに笑う
あの日の君は遠くて
それでも聞こえる
あの歌を
一人口ずさんで
空を見た。
夢の中埋もれていた
映像が流れ始めた
逆様に描き出した
あの跡の先へ 行ける
気がした。
今でも覚えてる事は
ガラス瓶に詰めて海へと還した
あと少しで陽はまた昇って
また目を閉じる
だから 眠らせて。
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