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作詞 蘇季 |
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窓の向こうの景色を見ていた
遠く響く銃声
思わず耳を塞いだ
時計の針の音さえ聴こえなくなって
チャイムの音はただ狂ってった
鳥の飛んでく声
天から落ちた雫
いつか全て真っ白に
染め上げていった
代り映えのしない情景が宙を舞って
見えもしない世界を
眺めてるふりをした
踊り出した人形の宴は
朝まで続いて
また床に散らかってる
玩具箱の外で
月影は路を照らし
手を引いて走り出した
何処に向かうかは知れない
まるで迷路の様で
絵本の中を自由に旅してく
出口のない世界
ただ眼は閉じてゆく
木霊した音に怯えているばかりで
近付いてくる気配にさえ気付けないでいる。
見慣れた景色は
少しずつ変わってゆくよ
白一色だったのに
彩られてく
走り出した窓の外
白ウサギが駆けてゆく
砂時計の時限は残りあとわずかで
ぐるぐる螺旋を下って
手を伸ばした瞬間に
ふと目が覚める
雨の昼下がり
「お菓子はいかが?」
差し出されたのは
白紙のチケット
裏にはおどけた道化師
受け取ったが最後
後先は知れず
歯車はからりと音を立てて
加速していく
誰も知らない内に
手の中に残された深紅の花弁
風に溶けて
何処か遠くへ
窓の向こうを見ていた
遠く響く銃声
向けられていたのは
自分自身でした。
間一髪避けたので
硝子が割れるだけで。
何事もなかったように
日々は繰り返された・・・
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