ご自身で作詞された歌詞を「うたまっぷ」で発表するコーナーです。皆さんのご投稿をお待ちしております!
無料歌詞検索・うたまっぷトップへ
 人気投票
 コメントを書く

無料歌詞検索・うたまっぷトップへ

月に祈りを。
作詞 蘇季
降りやまない雨の音。
月光-つきあかり-を遮るように
雨雲振り払えども
なかなか消えやしない。

底にこびり付いた
泪の跡さえ
消えずに留まっている

「一体何がしたいのだろう_・・・」

もう振り向かないで
前に突っ走ればいい。
そう思っていても
動けないのはどうしようもないらしい。

突然の銃声に 心を掻き乱して
黒影の人混みの中 横たわる
ボロボロになった姿で。
見覚えのある景色
思い出したくない軌跡

目を開いた瞬間に
夢だったと知る数秒。
不意に頬を伝う泪の理由を
もう自分でさえも知ることはない。

何事もなかったように歳月は過ぎて
時間を遠くに押しやって
次に目覚めたとき
誰もいなくて 怖くなる。

渦にのまれたのは
今よりもっと遠い世界で、
それなのにいまだに怯えてる。

争いごとを時代のせいにして
逃げてるのは何方様?
それなら今すぐ切り捨てて
冷めた目でこの世界を見つめていよう。

不安定な天秤がゆらゆらと揺れている
注がれる水はすぐに涸れて
バランスなんざとれやしない。

一度転がり出した小石は
何処までも何処までも 
いつかは止まってしまうのに気付かずに
回り続ける

飛び交う銃声
雑踏に飲まれる世界

目を閉ざして
耳を塞いで
足は竦んで
動けなくて

眩暈がする
耳鳴りがする
声は徐々に奪われていく
言葉は徐々に失われていく
感覚さえも消えていくほど

気は遠退くばかりで。

突然の銃声に 心を掻き乱して
真黒な顔をした人混み中、斃れてく
懐かしい唄をここに残して

闇の向こうへ消えゆく影を見ていた。

引き裂かれた漆黒を纏う月が
嘲笑う
戦禍を横目に見ながら

今日もまた土砂降りの中を行く。

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
掲示板、
ブログ等に
リンク
URL▼

リンクタグ▼
歌詞タイトル 月に祈りを。
公開日 2011/06/07
ジャンル その他
カテゴリ その他
コメント
蘇季さんの情報













うたまっぷTOP作詞スクール歌詞検索自作歌詞愛ことば便アーティストクリップうたまっぷインディーズ俳句・川柳
お問い合わせ歌詞リクエスト登録リンクURL登録音楽関係リンクサイトについてプライバシーポリシー
うたまっぷ