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花の咲く頃に。
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作詞 蘇季 |
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束の間に去った記憶にでさえ
どうしようもなくなっていく
そんな日々です。
部屋の向こうには
色褪せてしまった花々が
華麗に風に舞う
瞬間をとらえる
嫌いなモノはそんなにはなくて
最近の物語は
退屈しのぎにすらならない
なんて
思ってる間に取り残されてるやつもいたので
とりあえず手を引いて
何処までも遠くへ向かった。
決して簡単な道のりじゃなかったけど
君の笑顔が見たい一心で
僕は 一つの過ちを犯してしまった。
記憶の片隅に居る
誰かの姿がちらついて
面影が重なるたびに
吐き気がした。
笑えないウソは要らない
笑えない世界なら興味ない
君の空にはいつも
黒雲が纏って
それでも必死に
生きようと足掻いていた
それを知っていたのに
僕は結局何もできなかった。
だから花の香と共に
遠くへ見送るよ
また会えると信じて
僕は大きく手を振って見せた。
強がりにみえるかもしれない
それでも
この掌の中倒れていく
命の数は知れずに
小さな君を見送った。
閉ざされた空間に終止符を打とう。
僕の目はもう何も映さないから
遠く離れていく君を
ただただ見送って
やさしい場所へと
辿りつけるように
突き放そう。
最後まで涙は見せずに
紫陽花の咲く世界に
君への思いを 掻き消して。
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