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この掌の冷たさを
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作詞 蘇季 |
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この掌の冷たさを
僕以外は誰も知らない
与えられた仮面は
もう二度と剥がれない様に
縫い合わされた
この傷は一生残る
鏡にうつせば 目に映る
「お前は誰だ?」
そしてまた全てを塞ぐ
きっとこの掌の冷たさを
ずっと忘れることはないだろう
きっと今
君に触れたら
全てを壊してしまいそうで
「コワクテ。」
突き放す。
僕の弱さに吐き気がした
「なんで笑ってるの?」
通りすがりに聞く人がいた。
別に楽しいわけじゃないんだ。
別に面白いわけじゃないんだ。
なのに
「笑えるから笑ってるんだよ」
嘘つきが心に住みついた
全て遠ざけるために笑う僕の中に
未だに傷は癒えない
引っ掻いても 跡が残るだけで
痛みが増すだけで
黒く染まって見えた
この手の冷たさを
誰も知らない。
知らなくていいんだ。
そして今日も
狂気を浮かべて
歩き続ける。
宵月の路を・・・。
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