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灰華
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作詞 蘇季 |
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遠くで聞こえるのは
何の音だろう? 誰の声だろう?
耳を澄ませば聴こえてくる
聞き覚えのある 人の歌
遠ざかる路の向こうで
見送ってきたのだろう・・・。
目を閉じ響くは夢の後
掌に堕ちゆく花弁が
はらり はらりと止まって
風の中に消えていく
君の声が遠く
僕の声は失われた
幻想の彼方には
何が映るというのでしょう・・・。
もう一度許されるのならば
僕は君の手とって
何処までも遠く道のりの果てへ
行こうか
僕らは もう
「独りじゃないんでしょう?」
繰り返す過ちの中
もう振り返らずに
駆けよう
全てを見送った後
いつかは気付くんだ
最期に残されるものに。
腐り行くこの視界に
誰も 君でさえ 見えなくなろうとも
失われども
頬を伝う雨の雫は
空にまた還る事でしょう
どれ程どれほど
君を想えば この想いは・・・。
遠くで響くあの歌声は
近くに構える 銃声を遮る
気付かぬうちに終止符の中
君の事を想いながら
翳りゆく世界に。
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