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刻傷冷歌
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作詞 蘇季 |
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ふと目に焼きついた
[rache]という文字が
頭の中をかき乱した。
終わりのない争いの果てに
僕は逆さまに映しだされる。
朱紅く染まる視界に
遠回りする言葉を与えて
最初から自分にあるモノに
希望など存在しない。
「set a crock head!」
触れることすら許されてはいない。
重々しい忠誠心を
押しつけて「生きてゆく」と
君に誓う「昔(まえ)」へ
光など無い牢獄にぶち込まれた日々へ
何も求めずに灰だらけに生きてた世界へ
虚ろの目で見た 世界が眩しくて
目を塞いだ。
「その手を離して見上げる世界はどうだ?」
目眩を覚えました。
“吐き気がするほどに。”
綺麗事にしか聞こえない言葉が
こんなにも浸みついて剥がれないとは
“毒としか言い得ない。”
他に言葉は見つからない。
鎖は解かれた 行き場は無いのに
剣を片手に 盾を切り刻んで
彩られた世界は灰になった視界に映らない
「創造を諦めた」なんて口にして。
未だに巡る[oath]を心に刻む
心底の痛みなど切り捨てて
見えなくなった色彩に
イラつきだけを残して。
その手を取って何処までも。
全てを朱紅く染めながら。
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