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闃寂六花
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作詞 蘇季 |
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遠く鳴り響く雷鳴が
言葉を途切らせて
夜空に降り注ぐ詩は
耳障りで・・・やさしかった。
凍てついた視界は
いつの日か 心ごと溶かして
花を咲かせ 時間を忘れ
何れ訪れる 痛みを知らずに
至福の時は 感覚を鈍らせた。
「本当にこの姿が見えているのだろうか?」
風に揺れたまま
不安を抱えたまま
いつの日か風の中に消えてしまうのだろう
忽然と違う場所へ行ってしまった僕を
君は笑うだろうか。
泣いてくれるだろうか。
話しかける声は
ちゃんと私に届いていたよ。
ただ言えないまま
風にのまれてしまったけど
確かに君は 冷たくなった世界を
溶かしてくれたよ。
また新しい季節が来れば
また君の許で花を咲かそう。
読み返す日記の間に
あの日の写真は残されたまま。
[僕は、君を、忘れはしないだろう]
言葉を書き残して。
刻みこんで
あとどれぐらい君の中でいきれるかわからないけど
それでも 十分幸せだったよ。
側に居れてよかった・・・。
目を閉じて振り返る
優しすぎた世界。
突き放すなら・・・。
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