|
|
|
耳鳴リ
|
作詞 蘇季 |
|
遠くから響く車の音
何があったのか覚えてなくて
気付けば空に朱紅き月が
存在していた
「何故だろうか・・・?」
嗚呼、そうだ
僕は夜中外に飛び出して
歩いてきたんだこの道を
ただ疲れてしまっただけ
少し休めばまた動けるから
強がってみるけど
思い通りに動けなくなっていく
何もかも忘れたいから
暫し眠りに就いた。
近くには野良猫が歩いて言った
僕の顔を見てふと笑った
何がおかしいのか解らなかったが
つられて僕も笑ってしまった。
君は誰か思い出せない
今でも鮮明に覚えてるのに
会いたくてたまらないのに
何処にいるのかわからなくて
連なった言葉を解き明かしてゆこう
「孤独」の意味さえ
解らなくなるまで
麻痺していく症状の悪化には
誰も手に負えない。
自分自身でさえも…。
ただただただ・・・只管に
歩いてきたこの道は
今まで知らなかった場所へつながってた。
そんな気がして
歩いてゆく不可解な道を
不器用なままに ふらつきながら
これから先の物語を
誰も知ることは無かったんだ。
今では思い出せることは
多々あるよ忘れてしまえばいいのにって
何度も思ったけれど
それでも 大切な記憶だと知ってるから
幼いころから 描き続けた
想いの果てに 君がいないと
気付いてまた 探して廻った
手探りで やっと見つけた
手繰り寄せたその瞬間に
君が見えなくなっていた。
この目はもう何も写せない
凍てついてしまった。
描けなくなった
物語が 永遠のように続いているから
出来れば君の手を引いて
いたいから。 それじゃダメかな?
冷たく凍る風景に
立ちつくす声
響き渡る音は
今でも・・・・・。
|
|
|