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もう一度 君に・・・。
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作詞 蘇季 |
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・・・―もうこれで「何度目の朝を迎えたのだろうか」・・・?―・・・
差し込んだ光が目に刺さって
痛々しい記憶を呼び覚ますから
空回りし始めた夢は
宙へ舞い 僕の手を掴んだ
冷たく褪めていく掌は
もう何も生み出せないと
気だるく力を失くしていった
無音の幻想(ゆめ)を纏い始めた頃
君を見つけられていたなら
今すぐ全てを振り払って
君の隣にいると誓うのだろう。
でも「君は・・・。」
早く君を見つけなきゃ
これ以上傷つく事のないように
これからを見届けるまでは
「はやく・・・早く・・・速く・・・」
出来ればこのまま
時間が凍りつくのなら と
願うことは多々あるよ。
それでも 止まるわけにはいかないから。
再生するその時まで
僕はただひたすらに
謳い続けるのだろう。
君に向けて
今一度許されるのなら
言いたかった言葉があるんだ。
でも君を前にしたらきっと
口を閉ざしたまま
言えずにいるんだろうね。
何もかも目の前にした後じゃ
口を噤んだまま
次第に口遊んだ言葉は
あまりにも 遠すぎて
声にはならなかった。
この言葉はきっと誰にもぶつけられずに
全てが零に還る日まで
奥底に沈んでしまうのだろう
例えば
月明かりも見えぬ夜に。
見失った 空の許に
僕は今日も 佇んでいるのだろう。
―――・・・「もう一度 その世界へ・・・」・・・―――
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