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翼の記憶
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作詞 蘇季 |
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闇夜に映るは傷みか悲しみか
月は照らす水面を。
意味もなく漂った先に
黒く染まった世界が迫るから
逃げ出したくなる。
ひび割れた視界に
泣き顔の君が映るから
壊したくなる。
共に過ごした日々を忘れないために
書き綴った手紙を破り捨てて
空に還した。
君なしの日々は退屈で。
笑い方を忘れたなんて
嘘だから 気にしないで
走り出したここから何処まで
行けるかも気にせずに。
今でも
思い出したのは 遠い季節の空
空回りするたびに 落ち込んで
笑えない冗談はやめて
息ができなくなるから
もういっそ呼吸さえも忘れられたら
良かったのかな?
舞い散る破片がチクリと刺す
時間が廻り出した
継続を求めるぐらいなら
永遠を祈りたい。
できるなら。
僕がもし君なら どう行動してたのだろうなんて
考えても思いつかなくて
漆黒の羽根に
目が奪われた瞬間
世界は加速度をつけて走り出した。
目まぐるしく過ぎる日々に
僕は何を残せたのだろう。
思うのはただそればかり。
陽炎が目の前にちらつくから。
振り払えない幻想に捕らわれていく。
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