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月華
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作詞 蘇季 |
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無意識のうちに流れ出すあのメロディーは
君を昔へ誘う 宴の始まり
朝靄虚ろ気に
朧月を眺める
手は下されぬ罪過
背負い人は旅行く
月日はただ流れて
思い返す事忘れ
君はまた閉ざされた
世界に君臨す。
枠に納められた人型の機械は
前書に書かれた事を
何度も繰り返す
手は朱に染まって
やがて黒く朽ちゆく
腐敗した夢に捕らわれて
―――・・・目の前を過る
人は皆 気付かずに
目の前を通り過ぎる
花弁は風に消え去って
時に民はほざいた
「神は我らを見捨てたか」と。
最初に見捨てたのは誰か
気付けぬモノに用はなし。
人は人を裁けぬという
それ以前に人恨むが哀し。
我も人であり神でなし
「それぐらい解ってくれ。」
掬いきれない掌じゃ
救うことも愚か 巣食うこともできぬ
ただ只管世界を眺めるだけ
筆を片手に 語り継ぐだけ。
反転の世を映しだす
鏡はどこへ・・・。
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