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lust filter
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作詞 蘇季 |
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やさしい時間の中に 斃れ込めなくって
墜落する歌は 耳鳴りをひどくさせ
辿りつけるのなら早く
隣へ 近くへ
「いきたいのに・・・。」
その優しさに倒れてゆけたら
何もかも もう怖くは無いのかな?
思っても 思ってみても
怖くて 行けない。
いつか忘れてしまった歌を
耳にして 口ずさむ
振り返った瞬間に
目が眩むほどの光にのまれて
回り始める 光景が
いつの日か
狂い出すのだろうか
止まってしまうのだろうか
解りはしない
―灰に埋もれる。―
小さい頃 紙に描いていた世界
昔から変わらない 「足跡」
陰りだした空に 黒い影が
手招きしていた。
視界が 朱紅く染め上げられた
その瞬間に目を 奪われた。
意識さえ遠ざかろうとするたびに
思い出すのは 「誰の声」?
揺らいだ世界が 儚く砕け散った
星の行方を未だ 探している
流れ星 走れ 心失くして
世界はまた僕を残して
流れ続ける
聴こえていた音さえも狂って
狂って・・・。
声に出来ていた喉からは
声奪われて 言葉失ってゆく・・・。
動けていたはずの躰は
力なくだらけてゆく
世界を見ていたはずの目は
今は月だけ 見据えていた。
遠ざかる 人の声が 哀しくて 耳を塞いだ
いっその事 聴こえなくなってしまえば
唄えなくなってしまえば
「全てを失えば。」
目を覚ませば聴こえた
葉の掠れる音 風だけが優しく突き放した
僕はどこに いるのでしょうか・・・?
解らなくて―全てを塞いだ。―
歳月は 流れてゆく・・・
この声は 誰にも届かずに
ねぇ、過ぎてゆくのでしょう
目の前を過ぎてゆくのでしょう・・・?
繰り返し夢に見る 幻想を
耳にして。
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