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漂流
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作詞 南 千歳 |
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一隻の船が海を漂う
カモメはそんな船には気にも止めず 去ってゆく
船には操縦者はいなくて
ただその場で揺らめいているだけ 時々大きく揺れるの
カモメが一度船に止まった
船は風に押されながら少しだけ前に進んだ
拍子にカモメは去ってしまった
風は止み 船はまたその場で揺らめくだけ
立っていると思ったら 急に沈みだした
でも また風がやってきては
飛び立つカモメを追いかけるように
船を押してゆく
沈みかけた船は 少しだけ起き上がり
風の力を受けて カモメを追いかけた
嵐の夜には 時々沈もうとする
でも 必ず助けてくれるのは 風
カモメは今も 何も知らずに飛んでいるの
船の存在には 気付かずに
ただ 自由に
ただ 気ままに
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